6月28日(土)から29日(日)にかけて、私たちガールスカウトは「うら・らめ~る」で一泊集会を実施しました。

この集会には、いくつかの大切な目的がありました。仲間と協力して行動する「パトロールシステム*」を練習すること、そして何よりも「自分のことは自分で行う」意識を育み、小さな「自分でできた!」体験を積み重ねること。さらには、お借りする施設を丁寧に使うことも、子どもたちにとっては貴重な学びの機会です。

ガールスカウトのパトロールシステムとは:スカウトが少人数のグループ(パトロール)に分かれ、それぞれがリーダーシップを発揮しながら、協力して活動を進める方法です。

国連環境バッジ(海洋プラごみ)に挑戦

今回の集会のメインアクティビティは、国連環境バッジ(海洋プラごみ)への取り組みでした。

「そんなにうまい話があるわけない、と感じることは、ほとんどその通りです。プラスチックも例外ではありません。」この言葉から始まる国連環境バッジのプログラムは、まさに私たちの生活に深く浸透しているプラスチックの功罪について深く考えるきっかけを与えてくれます。

安価で便利である一方、使い捨てプラスチックの生産と消費、そしてその廃棄物が引き起こす大規模な汚染問題、特に海洋ごみやマイクロプラスチックが海洋生態系や人間の健康に与える悪影響について、この取り組みを通して学び始めました。

この問題の解決策は海にはなく、問題を引き起こした私たち人間のいる「陸」にあるというメッセージは、子どもたちにも強く響いたようです。使い捨てプラスチックの使用量を減らすこと、より効果的なリサイクル、持続可能な代替品の発見など、私たちにできることはたくさんあります。

この国連環境バッジ(海洋プラごみ)への取り組みでは、現状を知ることをはじめ、それらの解決策を学び、周りの人々にプラスチック汚染との闘いを「自分ごと」としてとらえ、参加を促す計画を立てることを目指します。

動画を見たり、みんなで話し合ったり、ロールプレイをしたりと、アクティビティを通して海洋プラスチックごみ問題の現状について、真剣に取り組むガールスカウトの姿が印象的でした。

地元・浦安の海から考えるプラスチック問題

今回訪れたのは、浦安市三番瀬環境観察館です。
自分たちが住む浦安市が海に囲まれた町であること、海とその周りには共に暮らす生きものたちがいること。そしてこの海洋プラスチックごみが浦安の海にどのような影響を与えるのかを、施設の資料を調べたり、望遠鏡を使って実際の生きものを観察したりしながら、自分たちの「暮らし」と結びつけて考えていきました。

この時間にはガールスカウト体験希望のご参加もあり、初めてとは思えないほど、ガールスカウトとすぐに打ち解け、活発に意見を交わしていたのが印象的でした。
観察館でお別れをした後、海辺を散歩しながらお気に入りの場所を見つけて昼食をとりました。夏の海風を感じながら食べるおむすびは、格別だったようです。

自立心を育む一泊集会

「うら・らめ~る」に戻ってからも、ガールスカウトたちは様々なアクティビティに挑戦しました。そして、今回の集会で特に力を入れたのが、施設の利用における「自分たちでできること」を増やすこと。ベッドメイキングを自分たちで行ったり、配膳も協力して進めたりと、一つひとつの行動が、本人たちの自立心を育む大切なステップとなりました。

一泊二日を全力で取り組んだガールスカウトたち。きっとお家でも「わたし〇〇ができたよ!」とたくさんお話ししてくれることでしょう。

今回の国連環境バッジのプログラムは3つのパートに分かれており、多くのガールスカウトが初めの1つ目のパートをクリアすることができました!
海に囲まれた私たちの町、浦安市に住むガールスカウトだからこそ、この海洋プラスチックごみ問題に取り組むことは本当に重要だと感じています。今回の集会で得た学びを胸に、これからも地球のためにできることを、共に考え、行動していきたいです。

この一泊集会を通して、知識だけでなく、仲間との絆や自分自身の力で何かを成し遂げる喜びを感じられたことでしょう。ガールスカウトの活動を通して、これからもひとりひとりの成長をサポートしていきたいと思います!